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「エリちも、あなたみたいに何でも楽しんでまう性格ならよかったんになぁ」
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「まさか空を飛んでやってくるなんて。アナタ、巫女じゃなくて魔女だったの?」
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「……よく知りもしない奴に背負われる義理はないわ」
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これがにこの戦い方。視えなくったって触ることができるものはたくさんある。
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「……アンタ、泣いてたの?」
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「……やっぱり海未ちゃんでも緊張してる?」
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「……ですが、ことりが一緒なのは心強いです」
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音ノ木坂学院生徒会長にしてオトノキの夜の頂点に座す少女が凛烈な魔力を纏ってその場に佇む。
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されど、私の前に立つのは魔刃を携えし怪異の王。
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「…………参りますッッ!!」
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「凛ちゃん、ごめんね」
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「何で謝るの? かよちんは何も悪い事してないのに!」
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「……にこちゃん、またそんな下品な戦い方してるわけ?」
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「目が覚めたら鶏小屋でローストチキンと天国に行く一歩手前だったんよ」
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「そう? じゃあ、どれだけ出来るようになったのか見せて貰おうかしら」
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「Fire!!」「Feuer!!」
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勝手に体を持ち上げられて私は絵里の背中へと強制的に乗せられる。
だから、始めよう。夜に潜み、夜を駆け、夜に終わりを告げる為に。
- 頒布イベント
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僕らのラブライブ!11
Reflectia様「木26」にて委託
- 参加者
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- 文章:ダークホース組合
- イラスト:新堂由樹、ヒロアキ
CONTENTS
穂乃果がチカラに目覚めとき夜のオトノキが動き出す。怪異蔓延る音ノ木坂を舞台にμ'sの9人が運命に翻弄される物語。
“ならば始めよう。夜に潜み、夜を駆け、夜に終わりを告げる為に。”
小説ウェブ公開
本作はコミケ87(2014冬)で頒布した「伝奇ラブライブ!設定資料集」に大幅加筆修正をしたものです。本編無き伝奇パロディ用語集とそこから派生した物語たちをお楽しみください。